グループウェアの主な機能と導入メリット

導入システム

グループウェアとは?

近年、少子化による人材不足や働き方の多様化への対応が求められる中、ITを活用して情報を共有し、コミュニケーションを円滑にすることが業務効率化や生産性の向上につながる重要な要素となっています。

こうした組織内の情報共有化やコミュニケーションの円滑化に適しているツールがグループウェアです。

  【目次】
1.グループウェアの主な機能
2.グループウェアを導入するメリット
3.グループウェア選定ポイント
4.まとめ

1.グループウェアの主な機能

グループウェアは様々な機能を複合的に提供するため、製品によって異なりますが、主な機能は以下のとおりです。

・スケジュール管理
・設備予約
・メール
・掲示板
・回覧板
・ファイル共有
・ToDo

スケジュール管理
個人やグループのスケジュールを効果的に登録・閲覧できる機能です。
日・週・月単位でメンバーの行動予定を簡単に把握できます。会議などの日程調整も容易で、メンバーや会議室の予定をまとめて確認することでスムーズに調整できます。

設備予約
会議室や社用車など、組織の設備や備品の効率的な予約管理を行うための機能です。
画面上から容易に予約を行ったり、予約状況を確認できるだけでなく、重複予約を防止するのにも役立ちます。利用者の制限や承認が必要な施設の設定を活用することで、施設の円滑な運用が可能になります。

メール
ビジネス用のメール(E-mail)を効率的に送受信できる機能です。
日常的に使用されるグループウェアからは、メールの確認が容易に行え、また、メールをグループウェアの他機能(掲示板・回覧板・スケジュール等)にも簡単にコピーできるのが、グループウェアメールの最大のメリットです。共有メール機能では、メンバー間でメールを共有できるため、組織の代表メールを効果的に管理できます。

掲示板
人事通知など社内の通達事項やお知らせ、取引先や関連組織からの通知を効果的に掲載できます。
発信テーマや部門ごとにカテゴリ分けして情報発信ができ、特定の閲覧者や公開日時の制限も設定できます。掲示内容に対してコメント機能を活用することで、より円滑な情報共有、コミュニケーションの実現が可能です。

回覧板
必要なメンバーに対して効率的に情報を共有し、メンバーが情報を確認したことを共有できる機能です。
回覧板メンバーは閲覧情報に対して返答やコメントを行えるため、組織内のコミュニケーションを効果的にサポートできます。また、承認機能やメンバーの作業状況の確認などの情報収集機能としても活用できます。

ファイル共有
社内の規定集や契約書の雛形など、日々参照する重要な社内文書を一元管理できる機能です。
紙文書を席を立って取りにいったり、ファイルサーバ等を検索する必要がないため、効率的に業務を行うことができます。

ToDo
個人が担当する作業や依頼された仕事(タスク)、またメンバーに依頼したタスクを一元管理できる機能です。
期日や重要度を一目で確認でき、作業の進捗状況や完了状態も画面上で確認・共有できます。

2.グループウェアを導入するメリット

グループウェアの代表的な導入メリットは、迅速な情報共有と一元管理による仕事の効率化です。情報伝達や確認がグループウェア上で解決する機会が増え、個々のペースで作業を進められることで、効率的かつ円滑な業務遂行が可能となります。

グループウェアの主な導入メリットは以下のとおりです。

組織力の強化
迅速な情報共有により、従業員間のコミュニケーションと協力を促進し、組織の共同作業や連携作業が効率的に行え、結果として組織力を強化します。

情報の一元管理
情報やデータを一元的に管理でき、データの散在を減少させ、情報の整理が容易になります。紙管理していた情報を電子化することで、スペースの節約やコスト削減にも寄与します。

生産性向上
業務プロセス管理やタスク管理により、個々の仕事の状況が可視化され、情報が共有されることで、業務の偏重や遅延の改善が促進され、生産性が向上し、業務の効率が向上します。

リアルタイムアクセス
リモートワークや出張時にもリアルタイムで情報にアクセスでき、柔軟な働き方をサポートします。組織全体のコミュニケーション活性化も図れます。

資料のバージョン管理
ファイルや文書のバージョン管理が可能であり、これにより資料の変更履歴を記録し、情報の正確性と整合性を保つのに役立ちます。

セキュリティ強化
セキュリティ機能が強化され、データのセキュリティを確保することで、機密情報の漏洩やセキュリティリスクが軽減されます。

データの活用
データの収集と活用が容易になり、これにより意思決定をサポートし、ビジネスの戦略立案に貢献します。

3.グループウェア選定ポイン

グループウェアは様々な機能を提供しているため、自社に適したサービスを選定することが重要です。先進的なIT活用に慣れた企業は、新しい技術を活用した多機能なサービスを検討するでしょう。一方で、未導入または効果的な利用が難しい中小企業は、必要な機能を明確にし、使いやすく、かつコストを考慮したサービスを選ぶことが重要です。

グループウェアの主な選定ポイントは以下のとおりです。

コスト
コスト効率を重視し、予算に合致したプランを選択することが重要です。限られた予算内で効果的なITソリューションを導入する必要があり、選定したグループウェアがコスト面で適切であることが極めて重要です。

機能性
必要なビジネス機能を提供するかどうかを評価し、業務要件に合致するソリューションを選択することが不可欠です。グループウェアの選定は、企業が抱える具体的な業務課題やニーズに対応する能力があるかどうかを検討する重要なステップです。

操作性
シンプルで使いやすいユーザーインターフェースを持つグループウェアを選び、従業員の使い勝手を重視することが大切です。直感的かつ効率的に操作できるユーザーインターフェースは、従業員がスムーズに業務を行えるようにする上で重要な要素です。

セキュリティ
データのセキュリティとプライバシー保護が確保されているかどうかを確認し、機密情報の漏洩を防ぐことが非常に重要です。セキュリティ対策やプライバシー保護の仕組みが十分に備わったグループウェアを選定することで、企業の重要な情報が安全に保たれます。

モバイル対応
モバイルデバイスからのアクセスをサポートし、リモートワークや移動中のアクセスを可能にするソリューションを選択することが重要です。柔軟な働き方に対応できるグループウェアは、従業員が場所やデバイスを選ばずに業務にアクセスできるため、生産性向上や柔軟な労働環境の構築に寄与します。

サポート
適切なカスタマーサポートが提供され、スムーズな導入と問題解決をサポートするかどうかを確認することは重要です。グループウェアの導入後もサポートがしっかりしていると、トラブルが発生した際に迅速かつ適切に対処でき、システムの安定性や従業員の利便性が確保されます。

カスタマイズ性
業界や企業の独自の要件に対応できるかどうかを確認し、必要に応じてカスタマイズが可能なサービスを選ぶことが大切です。特定の業界や企業は独自のプロセスやニーズがあるため、それに適した柔軟性のあるグループウェアが適切です。

4.まとめ

グループウェアの導入は企業の組織力、情報管理、生産性、セキュリティ、そして意思決定の向上に寄与し、競争力を強化する重要なステップとなります。中小企業から大規模な組織まで、様々な業界で利益をもたらす多くのメリットを提供しています。これにより、効率的な業務プロセスや柔軟な働き方を実現し、企業全体の成果と成長に寄与することが期待されます。

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